折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

明るくしあわせな年でありますように


辰年がはじまりました。
龍とも書かれるこの干支は、十二支の中で唯一実在しないものです。この伝説の生物名を持つ干支の由来は、さぞかし不思議でロマンチックなものだろうと思いきや、ちょっと調べた結果は以下の通り。

「辰」という漢字は、はまぐり貝の蜃の原字であり、二枚貝が開いて殻から脚を出して運動している形を描いた象形文字だそうです。「説文」(最古の漢字辞典)によると“辰は振なり、のびのび三月易気動き、物皆伸舒す”とあり、春の陽気に誘われて万物が振動し、草木の形が整って活力が旺盛になった状態を表す、と解釈されています。これを「龍(竜)」としたのは庶民に十二支を浸透させるため、とのこと。

辰が十二支の五番目に当てられたのは、動植物がふるいたつ初夏の頃の意で、「辰年は今まで内に閉ざされ、紆余曲折していた陽気、活動が活発化するにつれ、善悪のいろいろな問題が外に出てくるので、それだけに気持を集中して物事に対応してゆく年」なのだそうです。

昨年は、東日本大震災という大災害にみまわれた年でした。
年が明けた今も、東北では未だ行方不明者の捜索が続き、仮説住宅での寒くて不便な暮らしを余儀なくされている方々が大勢います。そして、私たちの浦安も、深刻な液状化被害からの立ち直りを模索している状況です。

新しい「辰年」は、その由来の様に、昨年の苦難を乗り越え、のびのびと活力旺盛な年となりますように。そして、復興に向けて着実に歩みを進める年となりますように。

写真は、縮緬製の我が家の龍の人形です。
この龍には、北斎の「登り龍」や、建仁寺の「双龍」のような、眼光鋭く雷雲を轟かす迫力は毛頭ありません。花が描かれた縮緬で体を覆われているからでしょうか、どこかほのぼのする表情ですらあります。花木が芽吹き、人の心に希望があふれますように。小さな体には、そんなメッセージが込められているような気がします。

平成24年辰年が、明るくしあわせな年でありますように。