折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

地域医療の現状と課題

一昨日、東京医科歯科大学大学院の講義を聴講してきました。テーマは「地域医療の現状と課題—行政の立場から」、講師は横浜副市長の安部守一氏です。

阿部氏は、厚生労働省出身。田中康夫氏の参謀を務め、現在は、中田宏横浜市長の行政改革を支えています。それだけに、行政サイドの思惑と医療現場の意識や現実のズレなど、臨場感あふれるお話を聞くことができました。
田中康夫氏と中田宏氏の共通点(枠にとらわれない自由な発想)など、医学部の大学院生とはやや違う勘所で、身を乗り出して聞き入ってしまいました。

質疑応答では、「地域医療の担い手を行政がどれだけ守れるのか」という、鋭い質問も飛び、医療現場が抱える悩みの深刻さを感じました。

浦安では、来月1日から、浦安市川市民病院が民営化され、後継法人に引き渡されます。行政の思惑と現場の意識のズレ。それを埋めるために、どんな対策をとるのか、注視したいと思います。

巣立ち

今日は、園の卒園式。26羽の小鳥たちが、元気に巣立っていきました。

卒園式の間は、色々なことが思い出され、毎年涙をこらえきれないのですが、式が終わって空っぽになった園を片付ける時が、もっとも悲しい。静かな寂しさが胸に迫ります。
来週から、進級した園児さん新入園児さんで、教室もまた賑やかさを取り戻します。別れと出会いの狭間にある、このニュートラルな時間は、きっと巣立ったこどもたちを想うために用意されているのでしょう。

夢に満ちたこどもたちの前途を祈りたいと思います。


今週のひとこと Vol.140 「ワークシェアリング」



卒園式を明日に控えた保育園に、こどもたちの歓声が響いています。
今日は、卒園パーティ。
卒園児さんたちが、エプロン、マスク、三角巾をつけて、サンドイッチとサラダを作り、園児みんなに振舞って、最後の思い出を作る日です。

キュウリは輪切りに。レタスは良く洗った手でちぎってね。
りんごは、バラさん(1~2歳児)が食べやすいように小さくね。
マーガリンは、丁寧に塗らないと、パンが破れてしまいますよ。

そんな注意を神妙に聞いた後、いよいよサンドイッチ作りのスタートです。
班に別れ、こどもたちが互いに助け合いながら、それぞれの役割を果たしていきます。明確な達成目標を持ったこどもたちの多くは、実に活き活きと作業を進めていきますが、中には他のお友だちのようには、手早くできないこどももあり、飽きてしまって遊び始めるこどももいます。それでも、こどもは、そうした仲間を無視したり、見捨てたりすることなく、同じ仲間としてなんとか仕事に加わらせようと、懸命に教えたり、注意をしたりします。

こうした組織の心理が、小さなこどもたちの間に展開されるのは、実に興味深いことです。

欧米諸国で普及しているワークシェアリングを、日本にいかに導入していくかが、数年来の課題になっていますが、経済が落ち込む中、雇用を維持・創出し、失業率の拡大を抑制するために、その緊急性が増してきています。
しかし、欧米の勤労意識と日本の勤労意識には、文化的な格差があり、そのままそっくり「輸入」という訳にはいかないようです。

農耕民族の歴史は、「勤労」が喜びであり、尊い行為であるという文化を、日本に根付かせてきました。こどもたちの行動にみられるように、弱きを助け、はみ出す者も和をもって受け入れ、共に目標に向かい、「収穫」を分け与えるという姿が、少し前の日本企業には、あったように思えます。
もしかしたら、それは、欧米よりもっと古くからある「仕事の共有の仕方」なのかもしれません。

こどもたちの姿がそれを教えてくれているように思えます。

一般質問終了

3月議会の一般質問が終了しました。
今回、私が質問したのは、先日お知らせしたとおり
「浦安市の財政について(主に短期・長期の財政見通しと事業の優先順位)」、「浦安市の教育について(主に基礎体力育成についての取り組み)」、「事業系ゴミの有料指定ゴミ袋について(主にこの施策の意義と他のゴミ施策との整合性)」の3件。

詳細は、いつものように「さぁ、いっしょに新聞」でお知らせいたしますが、今回は、いつにもまして、当局との立ち位置の違いを強く感じました。

世界的な経済不況の影響で、浦安でも税収減がおきており、昨年はじまった第二期基本計画の財政的裏づけである税収見込み額に、単年度で億単位、計画年度では、数十億単位の差異が出てきています。また、浦安では、今後急速に高齢化が進むという人口予測があり、将来に備える意味でも慎重な財政運営が必要です。ですが、市では、第二期基本計画に盛り込まれた事業のほとんどを、起債や基金の取り崩しで、計画通り行おうとしています。

これほどまで大きな状況の変動があったときには、なにがなんでも計画を遂行するのではなく、変化に対応して見直していく柔軟さが必要です。

この世で生き残ることができるのは、
最も強い者ではなく、最も賢い者でもない。
唯一生き残れることができるのは、変化に対応できる者である。

ダーウィンの進化論の一節が頭に浮かびました。

その他の質問内容は、新聞で。

今週のひとこと Vol.139 「『教育』という名の景気対策」



全世界が注目したオバマ大統領の初の施政方針演説。その中で氏が、景気対策として、「教育に歴史的な」投資をしたと述べたことが、新聞に書かれていました。

その内容は具体的で
「すべての米国人が最低でも1年間の高等教育や職業訓練を受ける」こと
「2020年までに大卒の割合を世界最高水準に引き戻す」こと
「高校中退は選択肢ではない」ことなどと言明し、「この国は、すべての米国人の価値と才能を必要としている」と国民に訴えています。

更に、家庭教育についても「夕食後に宿題をみてあげよう」「テレビやゲームのスイッチを切り読み聞かせをしてあげよう」などと、呼びかけたそうです。

記事は、「翻って日本を見ると、授業数増加やすぐれた教員の優遇など、米国と同様の政策をとってはいるが、強いメッセージ性がなく、熱意が感じられない」そして「教育に力を入れた結果は、10年、20年後に出る。教育施策への熱意を示せないリーダーを抱く国民は不幸になるかもしれない、といったら言い過ぎだろうか」と結ばれています。

マニフェストに「教育こそすべての施策の基本にある」と宣言した者として、深い同感を覚える記事でした。

定額給付金や公共投資など「付け焼刃」的な景気対策に終始する日本。
「教育」が景気対策であり、公共投資であるというオバマ大統領の考え方にも、非常に強い感銘を受けました。更に、その施策を実行するのは、国だけでなく、家庭であり、国民自身であるという呼びかけにも、共感を覚えます。

「教育は国家百年の計」。

百年に一度と言われる経済危機中にあっても、「4月の総選挙か」「任期満了か」と、政局話に終始しているわが国の政治家に、この言葉を思い起こして欲しいと思います。