折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

今週のひとこと Vol.121 「考える力」

先月、東京ビックサイトで教育総合イベント「Japan Education Week」がありました。
「教育ソリューションフェア2007」(主催/日本教育新聞社)、「第6回学校・教育施設展」、「スクール&キッズセキュリティ2007」(主催/日本能率協会)が同時に開催されたもので、私は主に「教育ソリューションフェア2007」のセミナーを受けに行ってきました。
写真は、そのとき撮った理科の実験の模擬授業です。ダンボール箱で作った「空気砲」で煙の輪を作り、それをがひとつになる様子を観察するもので、目に見えない空気の力、空気の動きを「見せる」工夫に、いたく感心してしまいました。
その約一週間後、新聞に「実験結果の考察苦手」こんな見出しの記事が掲載されました。小学5年生の9割が「実験が好き」と答えているにもかかわらず、実験前にたてた仮説を検証できない割合が多いというもの。何を検証しようとしているのか、理解しないまま実験に臨んでいる実態が垣間見えます。
そして今月5日、経済協力開発機構(OECD)が、昨年15歳を対象にして世界57カ国・地域で行った学習到達度調査の結果を発表しました。残念ながら日本は「読解力」(14位→15位)「数学応用力」(6位→10位)「科学応用力」(2位→6位)といずれも前回より順位を落とし、特に考える力が低下している実態が浮き彫りになりました。それを受けて文科省では新学習指導要領を前倒しで実施することを発表するなど、相変わらずの右往左往ぶり。もちろんアクションを起こすことは大事ですが、批判回避のための対処療法では効果的な学力向上が見込めないことは明白な中、文科省が打つ手が、やみくもに到達目標をあげたり、詰め込み内容を増やすものではないことを願ってやみません。
学力低下の要因は、学ぶ側にあるのではなく、教える側にある。その反省に立てば、まず指導力の向上が課題だと思います。冒頭の理科の実験のような創意工夫もそのひとつだと思います。
<今週のひとことVol.121 2007.12.7>