折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

高洲中央公園のモニュメント建設中止を求めて


 東日本大震災から、一年と3カ月が過ぎました。
市内の道路は応急復旧のままのでこぼこ状態で、雨が降れば冠水してしまう場所が多々あり、交通の妨げになっています。そんな中、やっと幹線道路の状化対策を盛り込んだ工事が始まろうとしています。
 一方、液状化によって傾いた或いは沈下した戸建住宅、敷地内に多大な被害を被った集合住宅、それぞれにお住まいの住民の方々の修復までの道のりには、費用面でも精神面でもそれぞれ大変な負担があり、一様に進まないのが現実です。
 今回出されたのは、そういった負担に耐えながら、不自由や不便を感じながら、それでも、浦安市の復興に向けて頑張っていきたいと思っていらっしゃる方々からの、請願です。
 その請願の紹介議員として、賛成討論をしました。

討論

 高洲中央公園のモニュメント建設中止を求めることについて、以下、3点の理由を述べます。

1、高洲地区住民の安心・安全を担保するために

 高洲地区には、今現在、所謂たけのこマンホールといわれる被災個所が十数か所放置されています。日の出地区では、昨年の花火大会の直前にマンホールの飛び出し部分を切り取りましたので、浮き上がりマンホールを目にすることはありません。
 高洲地区にお住まいの方々にとっては、1年以上もそのままにされている傷跡が否が応でも目に入り、また危険でもあるわけです。それに加えて、今年3月の千葉東方地震によって浦安が再びクローズアップされてからは、再液状化も常に連想させるわけです。この浮き上がりマンホールがいつになったら修復されるのか不安と不満の中にあって、その最たるものが、高洲中央公園のモニュメントとして残されようとしている耐震性貯水槽ですから、恒久的にこれが残されるとなると、地域住民の不安と不満はいつまでも払拭されることはないでしょう。市の責務は、市民の安心と安全をまもることですから、ま逆の結果を導きます。

2、耐震性貯水槽が市の政策として必要なのではないのかという点から

 この耐震性貯水槽は、平成8年に1億2千万円ほどかけて、災害時の飲料水用に設置されました。しかし、今回の大震災では、貯水槽に亀裂が入って水に土砂が入ったとかで、全くその役割を果たせませんでした。奇しくも、今回モニュメントとして残すことが発表されたことで、耐震性貯水槽があの場所にあったということが地域住民に周知されたきっかけとなったことは皮肉です。
 耐震性貯水槽は市内に3か所あります。同じく平成8年に設置した富岡中央公園のものと、平成20年に総合公園に設置したものとです。
 今回の大震災では、総合公園の耐震性貯水槽は被害なし。富岡中央公園の耐震性貯水槽は被害を受けましたが、修復するそうです。今回モニュメントとして残す高洲中央公園の貯水槽は、修復不可能ということで、埋め戻しをするそうですが、その設置目的である「地域住民の災害時の飲料水確保」はどのように考えているのでしょうか。
 あの場所に設置した意味が当然あるでしょうし、災害時に何人の市民の何日間の飲料水確保のためと積算してあるでしょうから、高洲中央公園の耐震性貯水槽がなくなるとしたら、今後の災害時の飲料水確保はどうしようとしているのかを示す必要があります。それを示す前に、高洲に今まであったものはダメだから、使えないからね、では政策の整合性がとれません。
 まず「液状化忘れまじ」のモニュメント作成ではなくて、政策としての耐震性貯水槽の検討をするべきではないでしょうか。後ろ向きの政策ではなく、今後を見据えた前向きの政策をお願いします。

3、高洲中央公園のモニュメントは浦安復興の妨げになる

 市長は、東日本大震災で浦安市が液状化による被害を受けたことを理由に、県議会議員選挙を延期しました。それ以来、浦安市は、液状化のまちとして全国に知れ渡りました。委員会等視察先でも、いまだに、「大変でしたね、大丈夫ですか」、ときかれます。そして、2012年3月14日千葉県東方沖を震源として発生した地震による液状化の報道で、再び浦安市がクローズアップされました。
 まさに今、市が取り組むべき事は、「液状化のまち浦安」というイメージを払しょくすることです。市の計画人口は174,000人だったはずです。浦安市の人口, 162756人(平成24年5月末)。ピーク時から比べると2000人近く減です。
 私は、今回の液状化は人災だと考えます。埋め立てたところにしか起こらなかったわけですから。埋め立ては人がやったことですから。地震は天災でも、地震によっておこった液状化は人災だと思います。天災は忘れたころにやってきます。天災はどこにいても防ぎようがありませんが、人災は防ぐことができます。人によって起こす事は人によって防ぐことができるのです。それを防ぐ一番の方法は、その人災が起きる場所にいない事です。
それで、人口が減るのです。
 出ていける人は、この液状化のまちから出て行くことを考えるのです。新しく移り住んでこようかという人も、この人災の爪痕を見たら、浦安に住もうという気をなくすでしょう。特に高洲地区はまだ開発の残っている地域ですから。
 人口が減るということは、当然のことながら市の税収が減るということです。市債に対する負担割合も増える。サービスは低下する。液状化の被害に苦しみながらもなおこの街で頑張って行こうと思っている市民は、自分の持っている資産価値も下がってしまった中で、そして市債の負担は増え、市民サービスは低下するといった悪循環の中で、住み続けて行くことになるのです。
 今、行政としてやるべきことは、行政側自身が「液状化」という言葉をしっかり胸に刻んで、浦安のイメージを「液状化するまち」から、「液状化しないまち」「液状化に備えたまち」に変えるために、ありとあらゆる手を尽くすことです。そういった意味では、モニュメントは、作るとしたら市当局側のなるべく近く、市役所の中庭とか、郷土資料館とかがふさわしいと思いますが。
 結果、「液状化する」ということが風化して、忘れ去られるぐらいの手を打つべきです。再液状化に怯える市民がいなくなって、浦安に再び人口流入がもどってこそ、浦安市が復興したと言えるのです。

以上の理由から、高洲中央公園のモニュメント建設中止を求める請願に賛同しました。

コメント一覧

  1. 隊長 より:

    高洲住民です。
    私は1:当たらない、2:そのとおりなのでモニュメント化するならあわせてやってくれ、3:大きな復興の妨げにはならない
    という意見ですので、建設反対には署名しませんでした。賛成にも署名しないでしょうが。

    正直、モニュメント化はどちらでも良いと思っています。海抜4mの土地でもあるし、津波の入射角によっては直撃するかもしれない。地震で苦労したことを忘れないために残したいという気持ちもあるし、単純に邪魔だし要らん、という気持ちもあります。
    しかし、モニュメントでつらい思いをしたことを思い出させるので嫌だ、という意見には違和感を感じます。被爆者の子孫である私は、「非核都市宣言」のモニュメントを撤去せしめるのかというと、そうではないでしょう。辛いことを思い出させるためのモニュメントには違いないですが、目的がそこであれば反論にはなりません。作ることでブランド低下にはなるでしょうが、直後のAERA大特集に比べたら大したことはありません。

    ただ、モニュメントにするのであれば貯水槽はきちんと作ってほしい。発生した時によりどころになると思っていたらならなかったというのはお話にならない。今のところ、モニュメントは「市は頼りにならないので自衛隊に頼れ」「水はまっさきに確保しろ」という意味しかもたなさそうですが、それを思い出させるのには役に立ちそうです。

  2. Admin より:

    現実に、新町の人口は中町に次いで減り続けています。もっと市民が声を上げなければ。直接の影響を被る住民の意見が反映されないのは民主主義の根本に反する。データをご覧下さい。
    <a href="http://urayasucitizens.net/wordpress/wp-trackback.php?p=1036" rel="nofollow">http://urayasucitizens.net/wordpress/wp-trackback.php?p=1036</a>

  3. 公園利用者 より:

    折本さんのご意見の通り悪いイメージ払しょくの上でもモニュメントは大いに問題ありですが、市民生活上も20台以上の駐車スペースが利用できないままで週末の利用者に大変な不便をかけています。野球場、テニスコートもあり車利用者が多いのもこの公園の特徴です。
    モニュメント、舞浜の瓦礫を使った埋め立て、市庁舎建て替え、等々の大切な案件に市民に発言の機会を一切与えない市の(市長の?)やり方にはただただあきれるばかりです。市の土木や建築関係の専門部局は機能しているのでしょうか?
    埋め立ては埋め立てに使えるような良質な瓦礫はないし(あれば東北で地盤沈下したところに使っているはずだし)、市庁舎は新築と既存を耐震補強する建物の組み合わせでコストダウンを図る手立てはいくらもあるはずだし、モニュメントは耐震とは名ばかりのいい加減なものを作ってしまった土木部局としては早く撤去したいだろうし、なぜ部局からの発信がないのでしょうね。部局の皆さんには社長(市長)が変わるまで目立たぬようにするだけではなく、もっと自分たちの意思で市民に発信してもらいたいところです。社長は選挙に落ちれば変わりますけど市民と部局の皆さんはずっといるのですから。

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