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文部科学大臣からのお願い

先週17日。文部科学省は、相次ぐいじめによる自殺を受け「子どもと大人社会一般に対していじめの問題について呼びかけを行う」という趣旨で、「文部科学大臣からのお願い」を発表しました。

各地方自治体や教育機関、学校などでは、ホームページなどにお願い文書を記載(浦安は未掲載)したり、をプリントしてこどもたちに配布するなどしたようです。
実際に配布されたプリントを今日卒園児さんのお母さんから見せていただきました(写真)。

A4版の紙の片面に、こどもへのメッセージ、片面に大人たちへのメッセージが印刷されています(以下全文です)。

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文部科学大臣からのお願い

未来のある君たちへ
弱いたちばの友だちや同級生をいじめるのは、はずかしいこと。
仲間といっしょに友だちをいじめるのは、ひきょうなこと。
君たちもいじめられるたちばになることもあるんだよ。後になって、なぜあんなはずかしいことをしたのだろう、ばかだったなあと思うより、今、やっているいじめをすぐにやめよう。

  ◇  ◇  ◇

いじめられて苦しんでいる君は、けっして一人ぼっちじゃないんだよ。
お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、きょうだい、学校の先生、学校や近所の友達、だれにでもいいから、はずかしがらず、一人でくるしまず、いじめられていることを話すゆうきをもとう。話せば楽になるからね。きっとみんなが助けてくれる。

平成18年11月17日 文部科学大臣 伊吹 文明

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お父さん、お母さん、ご家族の皆さん、学校や塾の先生、スポーツ指導者、地域のみなさんへ

このところ「いじめ」による自殺が続き、まことに痛ましい限りです。いじめられている子どもにもプライドがあり、いじめの事実をなかなか保護者等に訴えられないとも言われます。

一つしかない生命。その誕生を慶び、胸に抱きとった生命。無限の可能性を持つ子どもたちを大切に育てたいものです。子どもの示す小さな変化をみつけるためにも、毎日少しでも言葉をかけ、子どもとの対話をして下さい。

子どもの心の中に自殺の連鎖を生じさせぬよう、連絡しあい、子どもの生命を護る責任をお互いに再確認したいものです。

2006年11月17日 文部科学大臣 伊吹文明

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新聞報道などでこの文章を読んでいましたが、実際に配布された文書を手にすると(内容はともあれ)、こどもたちが日々向き合っているものが、とても現実的に胸に迫ってきました。

いじめによる自殺が再び社会問題化しはじめたころ、高校の未履修問題でも、相次いで校長が自らの命を絶ちました。亡くなられた方のつらさは、尋常なものではなかったとしても、自分が直面している問題の解決方法に「自殺」という選択肢があることを、教育者が、身を持って示すようなものではないかと、大変残念に感じていました。

いじめ問題が深刻化する今、大人の「生き様」がこどもたちに問われていると思います。

必死に生きて生きて行き抜くことが人生。いじめの対処マニュアルとか、心理学者の意見だとか、そんなテクニック論ばかりでなく、いじめているこどもにも、いじめられているこどもにも、傍観しているこどもにも、「いじめてはいけない」「死んではいけない」「見ない振りをしてはいけない」と、体当たりして行く大人の純粋な必死さ。家庭にも教育現場にも、そして政府にも、最も不足しているもののように思えます。

コメント一覧

  1. 加藤 より:

    最初の文言が大問題だとは思いませんか?自分自身の為にいじめはやめよう、という呼び掛け。想像力を働かせ、相手の立場を思いやることを、相手にも自身と同じ重さの人権があることに気付くことを、呼び掛けていない。
    生徒の前で「サイテー!思いやりのおの字もないっ!」と吐き捨て、「こんなんおかしいからな!」と生徒にはこんな紙は捨てるように言いました。
    愛媛の塾講師です。

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