折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

小江戸川越視察

蔵造りの街並みを保存復元し、さびれた商店街を首都圏有数の観光地として復興させた成功事例、小江戸川越に行ってきました。

同じく首都圏有数の観光スポットである浦安と小江戸川越は、昨年から直行の路線バス(東京ベイシティバスと東武高速バス)で結ばれています。今回の視察は、そのバスの試乗という目的もかねています。

日曜日のバスは混雑するのでは、と心配しながら、市内発着地のひとつである美浜東団地バス停に。どうやらその心配は無用でした。9時30分発の直通バスは、がらがらの貸し切り状態で、路線存続に一抹の不安を覚えながら、一路小江戸川越へ。一時間半ほどで、川越「札の辻」バス停に到着しました。

降り立ったところから、蔵造りの街並みで有名な一番街が始まっています(写真上)。日曜日ということもあって通りには、結構な賑わいがあり、また、暑さも手伝って、蔵造りの二階を利用して作られたレストランや喫茶店なども繁盛していました。

この蔵の街並みを少し歩くと、左手に小江戸川越のシンボル「時の鐘」が見えてきます(写真中央)。これは江戸時代に作られたものですが、今でも1日4回鐘をついて、時を知らせています。私は、近くの古い豆腐屋さんでおぼろ豆腐をほおばりながら、正午の鐘を聞きましたが、江戸の昔にも、同じようにこの音を聞いた人がいたかと思うと、感慨深いものがあります。

この蔵造りの街並みは、明治26年の大火をきっかけに、川越商人たちの「同じ惨事を繰り返さない」という強い意志で、形作られたそうです。黒く重厚な扉やレンガや石を使った分厚い壁の蔵は、大火のあとにも焼け残ることが多く、復興の際に防火建築物として採用されたのだとか。

一番街には、そんな蔵の街のなりたちや、建物の構造がわかる蔵造り資料館(写真下)や、服部民族資料館をはじめ、実に多種多様、また多彩な商店が立ち並んでいます。
骨董屋さんに刃物屋さん、鉄製品だけを扱っているお店や、漬物屋さん、豆屋さん、お土産物屋さん、飲食店などなど、暖簾を連ねているお店を見て回るだけで、楽しい一日を過ごすことができます。

余談ですが、この街並みの中の陶器屋さんは、NHK朝の連続テレビ小説「つばさ」のヒロインの家「甘玉堂」として使われたのだそうです。

「蔵の街」を楽しんだ後は、「菓子屋横丁」へ。
たくさんの菓子屋・駄菓子屋が軒を連ねている菓子屋横丁には、甘い香りが漂い、昭和30年代の懐かしい雰囲気に浸ってしまいます。

「蔵の街」にしても「菓子屋横丁」にしても、歴史的資源の活用によって、商店街活性化の街づくりコンセプトを明確にし、改修にも新築にも(蔵造りの街並みにあるクロネコヤマトも景観にあわせた店作りでした)縛りをかけ、街全体でその資源を活用・成長させてきました。そうして形成された小江戸の町の雰囲気が集客につながっているわけです。

規模は違うとはいえ、浦安の商店街活性化にも、こうした手法を取り入れられないものかとの思いを強くしました。

商店街の視察のあと、帰りのバスまで残り2時間は、一日フリー乗車券を購入して、小江戸名所めぐりバスに乗車してみました。このバスは観光案内付き(テープ)。一日何回でも乗り降り自由なので、喜多院や仙波東照宮、成田山、市立博物館・美術館、本丸御殿氷川神社など数ある観光スポットを時間の許す限り楽しむことができます。

川越も浦安も同じ「首都圏の観光地」とはいえ、前者は街全体を視野に置いた観光施策に力を入れており、後者はたまたまそこにある観光スポットの人気にぶらさがっているに過ぎない。行政の姿勢の違いも強く感じた視察になりました。

私の視察の話を聞いて、応援隊が次のイベントで行きましょう!と企画してくれることになりました。詳細は、新聞や、このブログの応援隊イベントコーナーでお知らせします。

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