折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

小さなお客さま

ポスティングをしていると、つばめが飛んでいる姿をよく目にします。
青空をすーっと横切るその姿は、見る者をすがすがしい気持ちにさせてくれる力があるようです。

園にも、先日一羽の来訪者があり、こどもたちを喜ばせてくれました。

巣作りをする場所を探していたのでしょう。園庭に面した掃き出しの窓から、何度も入ってきては出ていく動作を繰り返していました。
そして、ようやく居を構えることに決めた場所が、なんと壁に取り付けてある扇風機の上でした。

まさに子育ての場所として保育園はぴったりです。

ただ、園も昼間は窓を開け放ってはいるものの、夜間も開けたままというわけにはいきません。やむなくそっと窓を閉めました。

そういえば遠い昔、故郷の我が家の土間にも、毎年つばめがやってきて、巣を作り、一生懸命餌を運んで子育てをしていたのをおぼえています。小さな口ばしを精いっぱい開けて餌を待つ雛鳥に、かいがいしくえさを運ぶ親つばめ。そのけなげな姿にこども心にも感心していたものです。

「つばめが幸せを運んでくる」という言い伝えがあるのは、日本だけではないようです。オスカー・ワイルドの「幸福の王子」でも、王子の銅像を飾っている宝石を貧しい人々に運んで行ったのはつばめでした。

園のこどもたちに小さな幸せを運んできてくれた親つばめ。園内に巣作りすることはできませんでしたが、きっとどこかに新しい巣作りの場所を見つけ、元気に子育てをしていることでしょう。

薫風吹きわたる空を斬るように飛ぶつばめを見かけるたびに、あのつばめではないかと、飛び去る先を目で追ってしまう私です。

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