折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

収穫に思う

「またですか…」
驚きというより、あきれてしまって、続く言葉がなかなか出てきません。
カビ毒や残留農薬で汚染された「事故米」が食用に転売されていた問題です。
仲介業者から業務用食品卸会社、酒造会社、米穀店、加工業者、菓子製造会社と、この事故米の流通経路が明らかになるにつれ、その影響が広範囲に及ぶことがわかってきました。恐ろしいことに、病院や高齢者施設、保育所の給食にも提供されていたのです。

ところが、その影響の広がりについて農水省は、「末端に行けばいくほど確認が難しい」とコメント。農相に至っては、「中国産餃子に比べて60万分の1の低濃度のメタミドホスだから、あまりじたばた騒いでいない」と語るなど、政府の対応についても「またですか」とあきれてしまいます。

問題の三笠フーズには、2005年から96回も立ち入り検査が入っていたにもかかわらず、こうした不正を摘発できなかったこと、その結果、国民の食の安全をまたまた脅かしてしまったことを、いったいどのように考えているのでしょうか。

今、「食育」が国を挙げて声高に叫ばれています。
一方、現実として行われているのは、賞味期限付け替え、使いまわし、産地偽装に不正転売。こうした「食」を巡る問題が後を絶たない背景には、「やり得」、「やったもん勝ち」といった社会全体の風潮が根強くあると思います。こんな風潮のなかでは「食育」が果たす意味も見出せないでしょう。

実は、先日、春に植えた田んぼの稲刈りに行ってきたばかりです。みごとな黄金に染まった田んぼを端から刈り上げていく作業は、実に楽しいものでした。
そこにはトンボが飛び、バッタやカエルが跳ね、それを声をあげて楽しそうに追いかける子どもたちがいて…。
私たちが、この素晴らしい収穫の秋を満喫させていただいているその陰には、水の管理、草取り作業など、農家の方々の大変な苦労があります。そのことに感謝しながら、炊きたてのおいしい白飯をいただきました。

「本当に子どもたちに教えていかなくてはならないことは何か…」

実りの季節を迎えた田んぼにその答えがあるような気がします。

コメントを投稿する

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA