折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

反対討論


議案7号平成25年度浦安市一般会計予算に反対の立場で討論します。

震災から2年が経過しました。浦安では、4,000筆以上もの反対署名にもかかわらず、浮き上がりマンホールのモニュメントがまさに完成しようとしています。
「震災を風化させないため」という理由で強行に推し進めたモニュメントの周辺道路には、浮き上がったマンホールがまだそのままの状態でたくさん残されています。道路や下水道の復旧より先に、今月末にはモニュメントができあがるのです。

「震災を風化させない」ことは、市民に求めるのではなく、市当局が肝に銘じることだと、私は思います。浦安市の震災被害は、ほとんどが液状化によってもたらされたものです。今度来るであろうと言われている地震による再液状化におびえる市民はたくさんいます。人口流出もいまだ止まっていません。それなのに、予算で取られている市の液状化対策が十分ではないことが今回副市長の答弁で、判明しました。下水道の耐震基準は、国の方で考えているレベルに沿って浦安市も工事を行うことになっていて、そのレベルだと震度6では、街区の中では下水道管が損傷するのもやむを得ないということなのだそうです。つまり震度6がきたら、またトイレが使えなくなっても仕方がないという対策レベルなのです。しかもそのレベルでの耐震化・液状化対策ですら、中町新町の下水道総延長の22、7パーセント、つまり4分の1弱にしか施されないのです。今回市域の80%以上が液状化したのにです。また、避難所でもある小学校の校庭の液状化対策は大規模改修時に検討ということで、いつになるかもわかりません。さらに、道路と宅地の一体的な液状化対策も、現実的には実現までにはかなり高いハードルがあり、住宅の建て替えが進む中、問題は地下に潜ってしまった状況です。そんな中、25年度予算でも継続費として計上されている新庁舎建設は、この7月にも業者選定というスピードで進むということです。
「液状化対策なくして浦安の復興なし」。これは施政方針でも繰り返し述べられている言葉ですが、この方針と予算に整合性が見出せません。次に来ると予測されている地震に備え今回の被災の理由になっていた「想定外」を極力少なくするための液状化対策に予算をしっかりつけるべきです。優先順位は、新庁舎建設ではなく、液状化対策にあると私は考えます。

また、25年度予算には、北栄3丁目にある市有地(以前はオリエンタルランド社のバスターミナルだったところを旧市街地整備事業用地として市が買い上げた土地ですが)をダイエーに貸すことによって入ってくる賃貸収入が計上されています。このダイエーが出店するという話は、昨年いきなり浮上して、地元の商店会や市場の中から反対する声が上がっています。大型店の出店は、周りの中小・個人事業者・商店に多大な影響を与えることは必至です。その大型店の出店を市自らが市の土地に進めているのですから、これは大問題です。この出店計画はダイエーの方からの提案で始まったということで、事業内容に関しては、「食品販売を主とするものと聞いております」といった市の答弁でした。これでは、まるでダイエーのダイエーによるダイエーのための市の土地利用です。
「一体、主体はどこなのだ。市民の福祉向上のために、市民の血税で購入した土地を使うべきではないのか。」という市民の方々の厳しい声を、市当局はきちんと受け止めるべきです。
不況が続く中、必死で耐えて、納税をしている地元中小事業者・商店主のことを市はいったいどのように考えているのでしょうか。25年度予算の法人市民税の積算からして、前年比20、2%増には、市内特定一社とその関連の増収が考慮されているだけで、中小事業者はその陰に隠れて、まったく計算にも入っていません。この予算計上に中小の状況は全く考慮されていないのです。不況に、そして地震の影響にあえぐ市内中小個人事業の現状がどのようなものなのか、把握しようという姿勢すらまったく見えません。この市内中小事業の状況がわかっていたら、もうすでに飽和状態にある地域への大型店の出店など考えられるわけがありません。
景気も悪い、人口流失も止まらない、そんな中で頑張っている市内中小・個人事業者を、支援こそすれダメージを与えるようなことを市は決してしてやるべきではありません。

さらにもう一点の問題点です。25年度予算には、マーレにあるスワンカフェ跡地利用の予算3550万円が観光コンベンション協会行の補助金として計上されています。この跡地利用に関しては、スワンカフェの存続を願う市民の方々の6000を超える署名も市に出されており、これから新たに始まる事業がどのようなものなのかは、市民の一大関心事でもあります。都市経済委員会でこの積算根拠をたずねたところ、「詳細はこれから」といった摩訶不思議な答弁が返ってきました。私は今まで、予算というものは、かなり緻密な積み上げをして、その根拠を二重にも三重にもチェックをして本決まりとなり、そして議会に上程されて最後のチェックを議員がするものだと思っていました。しかし、今回判明したのは、何千万円という単位の補助金が、ほぼどんぶり状態で出されるということです。私たち議員は、積算根拠も十分に説明できない「詳細はこれからです」のどんぶり予算をどのようにチェックしたらいいのでしょうか。
これでは、こういう予算建が他にもあることは容易に想像がつきます。このような予算に到底賛成できるものではありません。

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