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今週のひとことVol.161 「環境技術という名の資源」

先週、多治見市では、最高気温39.4度を記録。
予報によると、今年は、残暑も厳しいとのことです。
2007年6月の、今週のひとことコーナーに「猛暑日」という記事を書きました。その記事で、2007年4月1日から、気象庁は、最高気温が35度を超える日に「猛暑日」という天気予報用語を採用したと書いています。

昨年、一昨年は比較的冷夏でしたが、今年は、梅雨明けから厳しい暑さ。全国で、軒並み最高気温35度以上を観測し、東京でも先週は連日の猛暑になりました。
「体温程度の暑さになるでしょう」
そんな表現が天気予報用語になっていることに恐ろしさを感じます。

この暑さに、電力消費もうなぎのぼりとなり、車での移動も増えているそうです。
地球温暖化の負のスパイラルは、もはや現実のものとなって、目の前にあります。

その「猛暑」のなか、エネルギーの供給と需要の仕組みを変えると世界的に注目を集めている「スマートグリッド」の話を、経済産業省資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部で聞いてきました。

スマートグリッドとは、電力の需要・供給両面での変化に対応し、情報通信技術を活用してバランスをとることで電力の安定供給と利用の効率化を実現する「賢い電力網」のこと。
我が国はエネルギーをほとんど輸入に頼っており、輸入全体に占めるエネルギーの割合も非常に高くなっています。省エネ・新エネ技術によって、エネルギーの輸入を減らし、自給率を上げていくことは、国家的な課題のひとつです。
「エネルギー安全保障」と「地球温暖化対策」、つまり、環境と経済を両立するためには、一層の省エネルギー政策を推進することが重要であり、それには、「再生可能エネルギー」が重要な役割を担っているのです。

エネルギー供給構造高度化法に定義されている再生可能エネルギー源とは太陽光、風力その他非化石エネルギー源のうち、永続的に利用することができかつ、利用実効性があると認められるもの。

一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を10%にするために、太陽光発電の導入量を2020年には、2005年の20倍に、2030年には10倍にするという目標があります。

大量の再生可能エネルギーを導入するためには、供給変動をうまく吸収するためのシステムが必須であるため、「スマートグリッド」の研究が急がれているという訳です。
スマートコミュニティの実現に向けた地域実証実験は、横浜市、北九州市、豊田市、けいはんな学研都市で、22年度から始まっており、日本においての実用化も現実味を増してきました。

日本は、オイルショックの経験から世界に先んじて太陽光発電の研究開発を進めてきており、つい4~5年前までは、世界の太陽電池生産量の50%が、日本の製品でした。

現在は、中国に抜かれ、ドイツに抜かれ、3位となっていますが、それでも18%の世界シェアを保っています。太陽電池は、2020年には10兆円、2030年には30兆円と、市場規模を大幅に伸ばすことが予想されており、国内のみならず、世界的に有望な市場です。
韓国、台湾、中国と激しい競争をしているものの、LED照明や液晶パネルなど、日本の省エネ製品は、技術・シェアともに、未だ世界のトップクラスであるのは事実。

省エネ・新エネの社会システムの構築は、日本の環境技術のさらなる革新につながります。そしてそれは、資源のない日本にあらたな経済資源をもたらす、希望の光のように思えます。

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