折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

今週のひとこと No.125 「虫」


3月5日は「啓蟄」。二十四節気の1つで、土が温まり冬ごもりをしていた虫たちが、穴から出てくるころのことです。

腹の虫    カンの虫    泣き虫に本の虫
虫の知らせ  虫が好かない  虫の居所が悪い…。

土の中ならずとも、日本人の心には、たくさんの「虫」が住んでいます。
多くは、明確に理由がつかないことを表現するときに引っ張り出される「虫」のようですが、その曖昧さを許容する懐の深さは、日本ならではの文化のような気がします。政治の世界ではそういう訳にはいきませんが、時に人と人の関わりの中では、あえて、すぐさまはっきりとした理由を見つけ出さないことが、摩擦を回避し、良好な関係を保つ秘訣なのかもしれません。

精神世界のみならず、人は肉体の中にも多くの虫を住まわせています。寄生虫や回虫というような、大物ではなく、目に見えない菌の話です。人体に住む菌は、一般的な大人で約500種類、100兆個に上るといわれています。人体を構成する細胞が約60兆個ですから、私たちはそれをはるかに上回る数の菌と共生していることになります。

こうした菌のほとんどは有害なものではなく、更にその多くが、人の体を害のある菌から守るなど、大切な働きをしています。
最近は「清潔ブーム」で、さまざまな抗菌・除菌・殺菌グッズが出回り、清潔でなければいけないような風潮が定着しつつあり、こどもに砂場遊びや泥んこ遊びをさせないお宅も増えているようです。
細菌の数でいえば、砂場も土も、葉っぱもみ~んな不衛生。だからといって、そこから隔離したところで、体には更に、ありえないくらいの細菌がいるのです。過度に除菌をすれば、常在菌のバランスがくずれたり、菌に対する耐性が育たないことも考えられます。

無菌で育てることが、必ずしもよいことではない。同じことが、精神面でも、言えるような気がします。

コメントを投稿する

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA