折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

今週のひとこと Vol.89 「銀杏」

<今週のひとことVol.89 2005.11.4> 街路や公園の木々が美しく色づき、街を晩秋の景色に変えています。桜、もみじ、プラタナス、けやき、そして銀杏(いちょう)…。夏のはじめ、燃え立つような緑の葉を繁らせていた木々は、すっかりやさしく穏やかな姿になって、冬の訪れをじっと待っているかのようです。 小さい頃、色とりどりの秋の葉や木の実を集めては、よく遊んだものでした。なかでも、はらはらと葉を散らす銀杏の木の下で、飽きずに落ち葉やギンナンを拾った思い出は忘れられません。神社の境内や広場にある銀杏の木は、だいたいが立派な大木で、昔話をしてくれそうな風格がありました。今思えば、好んで銀杏の木の下で遊んだのは、おじいちゃんやおばあちゃんに見守られているような安心感があったからなのかもしれません。 幸せな子ども時代の記憶です。 「金色のちひさき鳥のかたちして 銀杏ちるなり 夕日の岡に」(与謝野晶子) 銀杏が黄金色に色付きはじめると、いつも思い出す大好きな短歌です。園をはじめてからは、風に運ばれる銀杏の葉の「ちいさき鳥のかたち」に 、来春巣立つ年長の子どもたちを重ねあわせ、ちょっと感傷的になってしまう私です。 ちなみに銀杏は浦安市の木。大三角線や入船の裏通りなどの銀杏の葉は黄金色に色付き始め、秋の終わりの物語を道行く人に語りかけています。

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