折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

今週のひとこと Vol.87 「愛情表現」

「愛情が不足すると子どもは不安定になります」、「幼児期にはたっぷりの愛情を注いであげましょう」育児書にも、子育て相談の回答にもよくそんな事が書かれています。先日も新聞に「キレない子—3才までの愛情 大事」という記事が掲載されていました。文部科学省の「情動の科学的解明と教育等への応用に関する検討会」の提言を抜粋したものです。
  曰く「人間の情動は5歳頃までに原形が作られ『その後の取り返しは不可能ではないが、年齢とともに困難になる。3歳ごろまでに母親をはじめとする家族の愛情を受けるのが望ましい』」という内容でした。
 こういう報道があったり、母の愛の大切さが話題になったりすると、必ずと言っていいほど、悩んでしまう保育園のお母さんたちがいます。「やっぱり仕事を辞めて子どもといっしょにいてやった方がいいんでしょうか…」そんな風に考えてしまうのです。



  「子どもを預けてまで仕事をしなくても…」そんなことを口にする方もいまだにいて、お母さんたちは、自分が身勝手なことをしているような気持ちになってしまうのでしょう。
 長い時間を子どもといっしょに過ごすこと、たくさん手をかけること、色々な習い事をさせること。決してそれが愛情の証ではありません。愛情は時間や手間やお金ではかることはできないのです。仕事に出かける時、お迎えの時、ぎゅっと抱いてくれるお母さんの温もり。手をつないでの帰り道に交わすおしゃべり。あったかいお布団で聞く子守唄。そんな毎日のふれあいの中で、子どもたちは愛されている実感を持つのです。
 何かと忙しいお母さんでも、お子さんを抱き締めてあげることはできるでしょう。抱き締めることは、もっとも基本的な愛情表現。そして抱き締めることは、同時に子どもに抱き締められることでもあります。「愛が不足しているのではないか」そんなお母さんの悩みも、ぎゅっと抱いた腕の中のお子さんの温もりに溶けて行くに違いありません。

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