折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

今週のひとこと Vol.86 「国税調査」

 5年に一度の国勢調査が行われていますが、協力を得るのが難しいと嘆いている調査員の方の声をあちらこちらで耳にします。「どうして協力しなければいけないのか」、「何に使うのか」と聞いてくれるならまだしも、やみくもに突き返されたり、ドアを開けてもらえなかったり…。みなさん非常に警戒心が強く、なかなか調査票が揃わないようです。  
  国勢調査に限らず、個人情報保護法が施行されて以来、過剰と言えるほどの反応に、せちがらい世の中になった…という嘆きの声も耳にします。自治会名簿や学校の連絡網から、住所が消え、「誰がどこに住んでいるかわからない」、「何かを届けようにも、いちいち電話をして場所を確認しなければならない」、「先生やお友だちに年賀状を出す時はどうしたらいいのかしら」そんなことを言っていた小学1年生のお母さんもいました。悪用されることを心配した上での措置でしょうが、悪用した場合の処罰をしっかり周知し、住所を記載して良いかの承諾をもらって、名簿を作成することはできないのか。そんな疑問を感じます。
  ご近所さんにもクラスメイトにも住んでいる場所を公開しない。そんな中での国勢調査、調査員の方たちの苦労は察するにあまりあるものがあります。
 国勢調査は、大正9年からはじまり今年で18回目。西暦で末尾が0の年と5の年に全国一斉に行われます。調査対象は、日本に居住している全ての人で、統計法により申告義務が定められている他、「申告をせず、又は虚偽の申告をした者」、「申告を妨げた者」に対して、「6箇月以下の懲役若しくは禁錮又は10万円以下の罰金に処する」という罰則規定もあります。また、国勢調査員は臨時の国家公務員で、厳密な守秘義務が課せられています。
 調査の結果は、議員定数の設定や地方交付税の配分、市や指定都市などの設定など、法定人口として利用される他、福祉や防災計画、街づくり、経済政策など、国や地方自治体などの施策に利用されたり、人口ピラミッドや将来人口の予測、平均寿命の算出などにも使われます。
 日本という国の今を知り未来に役立てるためのもっとも基本的な情報の収集。それが国勢調査なのです。個人情報の漏えいのニュースが後を立たない中、警戒される気持ちもわかりますが、その重要性を理解していただきたいと思います。
<今週のひとことVol.86 2005.10.5>

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