折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

今週のひとこと Vol.72 「ゆでガエル」


政府の経済財政諮問会議がまとめた長期展望「日本21世紀ビジョン」に対し、またまた批判の声があがっています。
長期展望では、
2030年ごろに現在より人口は約1千万人減少する。労働力の減少は生産力の縮小をもたらし、経済成長を低下させる。税収が落ち込む一方で社会保障費の支出が急増し、財政危機が深刻化する――。
と危機的なシナリオを提示し、ビジネス界で良く使われる「ゆでガエル理論」を持ち出し、このままでは大変なことになると国民に危機感の共有を求めています。
「ゆでガエル理論」とは、カエルを熱湯につけると驚いて飛び出すが、ぬるま湯の中にカエルを入れ、徐々に熱くしていくと死に至るほどの熱さにも気付かずゆであがって死んでしまうという例えから、近付きつつある危機を察知し、そこから抜け出すタイミングを失うことのおろかさを説くものです。
展望と言いゆでガエルの例えと言い、ビジョンというにはふさわしくない、あまりにもネガティブなアプローチです。
「ひどい世の中が来るから、今がんばりなさい」で人の心が動かせるとは思えません。政府が示すべきことは「こんな素晴らしい社会を実現するためにがんばりましょう」とあくまでもポジティブであってほしい。
いくら危機感をあおっても、カエル面になんとやら「それはあんたたちがやることでしょ」と、みんなぬるま湯の中でケロケロと歌っているだけだと思うのです。
 
<今週のひとことVol.72 2005.4.25>

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