折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

今週のひとこと Vol.151 「2,046人の父と母」


「10代さかのぼると、なんと合計2,046人の父と母。おかげさまで私がいます」
お会式でおじゃました正福寺の掲示板に、墨で書かれたこんな張り紙がありました。

両親それぞれに父と母があり、そのまた両親に父と母があり…そうやってさかのぼること10代で、2,046人の父母の存在があるという。その事実を描いただけのこの紙が、命を受け継がれてきた「私」という存在の文字通りの「有難さ」を物語っています。

以前にも、「今ある命は、人類が微生物だった頃からの果てしないリレーの最後にあるもの」と書いたことがありますが、そのリレーをつないできた、幾千、幾万、幾憶の父・母。そのひとりが欠けても、自分は今ここにいないという真実に、圧倒される思いがしました。


「自殺者、11年連続3万人」。
今月17日に、政府が閣議決定した「自殺対策白書08」で、日本の自殺者数は、依然として3万人超えで、高止まりしていることが明らかになりました。貸し渋り・貸し剥がし、倒産企業の激増、就職氷河期など、バブル崩壊が具体的な影響となって現れた1998年、自殺者は前年より約8,000人を上回る急増となり、はじめて3万人を突破。それ以降、11年連続で自殺者の数は3万人超えで推移しています。この数字は、交通事故死の約2倍、日本人全体の死因の第7位だということです。特に20~45歳では、死因の第1位が自殺です。

自殺という重い選択に至るまで、どれだけの苦しみを味わうのか、私にはわかりません。しかし、死を選択する前に、多くの父・母の存在に思いを馳せてほしいと願います。

「おかげさまで私がいます」

その命は、自分だけのものではないのです。


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