折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

今週のひとこと Vol.149 「ひとりぼっちの食卓」

収穫の秋も深まり、毎年恒例のお芋掘り遠足が近づいてきました。

毎年、こどもたちは、掘ったお芋を布袋に詰め、それぞれのお家にお土産として持ち帰ります。
その翌日から、ご家庭と園のやり取りをしている連絡帳は、芋料理の話題が主流になります。

「天ぷらにしましたら主人が『うまいうまい』と喜んで食べたので、○○○もうれしそうでした」
「芋ご飯にしたところ、おかわり続出で好評でした」
「今年は、さつま芋入りのパンケーキに挑戦してみました」
そんな、文面から毎日の温かな食卓の様子が垣間見え、いつもほのぼのとした気持ちにさせられます。

一方こちらは、浦安市の小学校6年生と中学校3年生の食事事情。この夏行われた21年度の浦安市教育フォーラム「心を育む総合フォーラム」で配布された資料にあったものです。

平成20年度の全国学力・学習状況調査の結果、「家の人と普段(月~金曜日)、朝食を一緒に食べていますか。」という質問に対して、「食べている」+「どちらかといえば、食べている」が、
小6では、全国60.7%:
     浦安50.9%
中3では、全国40.6%:
     浦安29.6%

「家の人と普段(月~金曜日)、夕食を一緒に食べていますか。」に対しては、「食べている」+「どちらかといえば、食べている」が、
小6では、全国88.0%:
     浦安83.0%
中3では、全国80.4%:
     浦安77.3%

という食事の実態が明らかにされています。

全国に比べ、浦安は、家族と食事をとっているこどもの数が少なく、朝食では、小学校6年生で半数程度、中学3年生では3割にもならないことに衝撃を覚えました。

もちろん、部活朝練で家族と食事の時間が合わない場合や、お仕事の都合で両親とも早めに家を出なければならないご家庭もあるでしょう。また、夜は塾通いなどで、こどもだけ早めに食べさせる場合や、残業などで遅くなってしまう場合もあると思います。
しかし、それにしても、「普段の食事」で、家族と食卓を囲むこどもの数がに少なすぎるように思います。

以前にも書きましたが、授乳にはじまり、食べ物を与えるという行為は、子育ての基本です。また、食事は、物理的にお腹を満たしたり、栄養を取るだけの行為ではなく、与えられる食べ物を介して、そしていっしょに食卓を囲むという行為を通じて、こどもたちは、食事以外にも多くのものを受け取っていると思います。

国民の心身の健康は、健全な食生活からと、平成17年に食育基本法が成立。食育基本計画に基づいて、欠食(朝食などをとらない)や個食(家族が別々のものを食べる)や孤食(一人で食事をとる)をなくすよう、さまざまな取り組みがなされてきたはずです。それでも、まだ、これほど食事を家族で食べている家庭が少なく、浦安は全国より更に低い数値であることが、大きな問題であると思うのは私だけでしょうか。

さまざまな事情はあるとしても、こどもと食卓を囲むというひとときを大切にしていただきたいと思います。こどもと暮らせる時間は、長い人生から考えると、ほんの一時期にしか過ぎないのですから。

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