折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

今週のひとこと Vol.148 「迎え三歩に、見送り七歩」

先日、墓地公園に関する相談で、あるご年配の市民の方のお宅にうかがったときのことです。

お宅をたずねたときは、奥様が玄関先まで出てお出迎えくださり、帰るときは建物のエントランスの外まで、見送ってくださいました。

その姿に、その数日前、心を育てるフォーラムで聞いた「迎え三歩に、見送り七歩」という言葉が、心によみがえりました。

お客さまをお出迎えするときは、三歩前に出て、中に招き入れ、お送りするときは、来てくださったことへの感謝の言葉をかけつつ、名残を惜しみながら、7歩外に出て(背中が見えなくなるまで)お見送りするというおもてなしの基本。

調べてみると、永田町の有名な料亭のおかみが、魚の行商から政界・経済界の重鎮が足しげく訪れる繁盛店を築きあげた秘訣を聞かれ、「ただ、お出迎え三歩、お見送り七歩を続けてきただけ」と答えたという逸話もあるとか。お客さまを感動させる接客にも、こうした教えが活かされているのですね。

見送る方と同じように、見送られる方にも作法があります。
家の外まで出て見送ってくださった方に、お辞儀をしてお別れしたあと、曲がり角など姿が見えなくなりそうな場所で振り返り、最後にもう一度礼をもって見送る人に感謝の意を伝えるというものです。

一期一会を大切にする日本の心が、こうしたひとときの出会いと別れのしきたりにも、込められているように思います。
そしてまた、作法とは「人を思う気持ちの現れ」であることを思い起こさせていただきました。

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