折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

今週のひとこと Vol.145 「見えないものの大切さ」


毎年恒例の浦安こどもミュージカルの公演に行ってきました。

今年の演目は、「ロンの花園」。
鹿に育てられた心やさしいオオカミのロンは、オオカミは悪い・恐ろしいと決めつけている村の動物たちを避けて、岩山にひとりぼっちで暮らしています。楽しみといえば、大好きな花を育てること。岩山には、ロンが丹精した見事な花園が広がっています。そこに、目が見えないウサギのミミがやってきて、ロンを花園の王子様だと思い込み、友だちになります。ロンは、ミミの目を治してやろうと鹿のお母さんが残した薬草を与えようとしますが、目が見えたらおびえてミミが去ってしまうのではないかと葛藤します。しかし、ロンは、ミミの幸せを優先し、目を治してやります。花園の主がオオカミだと知った村人たちは、花園は罠だと決めつけますが、ミミがロンをかばい、村人たちは、本当のロンを知り受け入れます。

こどもにもわかりやすい心温まるお話ですが、そのシンプルな筋立ての奥にある、深い意味に心を揺さぶられました。先入観や見た目では、相手を正しく評価することはできない。見えないものを見ることが大事なのだと。

往々にして、見える部分ばかりが注目されがちな世の中は、学歴や職業、持ち物や車など、見せられる部分をことさらに重要視する価値観を生み出してしまいました。良心や礼儀、正直さや他者への思いやり、優しさなど、人の真価を図るものは、本当は目に見えないものであるはずなのに…。

物語の意味の深さまでも表現するこどもミュージカルの出演者の力量に感服すると同時に、その陰には厳しい努力の日々があることにも気付かされました。

カーテンコールで輝く笑顔を見せるこどもたちの姿に、努力もまた、すぐには見えないものであり、そして見えないものこそが、輝くものを形作るのだと教えてもらったように思います。

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