折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

今週のひとこと Vol.131 「立ち位置」

芸術の秋。
知り合いの絵の教室の展覧会がありました。
先生の絵はもちろん、観るものを圧倒させる力強さがあります。
教室で習っている子どもたちの絵もそれぞれに個性があふれ、賑やかです。

そんな作品たちの中で、2枚の絵に興味を惹かれました。
1枚は、先生の手によるもの。エッフェル塔がキャンパスの正面に堂々と描かれています。もう1枚は、先生の中学生のお孫さんの手によるよるもの。エッフェル塔は、キャンパスの端に小さく描かれ、塔の上の空が一面に広がっています。

同じ主題でも、描く人によって、こんなにも違う印象になるものなのかと眺めていると、
「立つ位置の違いです」と先生が一言。

「立ち位置」の違いによって、見えるところが違ってくる。
これは絵を描く時に限ったことではなく、ものの捉え方、解釈、判断、すべてに言えること。

まっ白いカンバスに描こうとする対象物を、いろんな角度から見て熟慮し、あるいは直観的に、立つ位置を探しだす。
立つ位置がしっかり定まれば、あとは自由に大胆に個性いっぱい画面に描き出すのみ。
「立ち位置」とは、とても示唆的な意味を持つ言葉です。


それから一週間たった、週末の公民館祭り。
展示してあった子どもたちの絵の中に、見つけました。
全く印象の違う二枚の「五重塔」。
写真ではちょっとわかりづらいですが、それぞれにしっかりと立ち位置を定め、画面に思いっきりの個性を描き出しています。

堂々と描かれた「五重塔」を前に、「立ち位置」という言葉の深みを再度思い起こすことになりました。

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