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今週のひとこと Vol.111 「指定ごみ袋はなんのため?」


 朝の駅立ち、舞浜駅でのことです。
若い女性から1枚の袋(写真)を手渡されました。
一見大手コンビニエンスストアのレジ袋ですが、よく見ると「静岡市認定 この袋は静岡市の家庭用ごみ袋として利用できます。」とプリントしてありました。 以前にも市民の方からメールで、スーパーやコンビになどのレジ袋を市の指定ゴミ袋にできないかというご提案をいただきました。
浦安市が、指定ゴミ袋制度を導入して丸1年たちますが、周知・広報の不十分さもあって、今でも指定ゴミ袋の意味がわからないと感じている方は多いのではないでしょうか。前記した通り、指定ゴミ袋は、ビニールを燃やすときに発生するダイオキシンなどの有毒ガスを抑えるために導入されたと思っている方、あるいは、指定ゴミ袋の収益がゴミ処理に使われていると考えている方が、実に多い実感があります。
焼却炉の性能によって、ダイオキシンの発生などを1番に掲げる自治体や、ゴミ処理の財政負担を軽減する目的で有料化に踏み切った自治体もあるようですが、浦安市の場合の指定ゴミ袋導入の目的は、
●廃棄物排出量の一層の削減
●分別収集の徹底による再資源化の推進
●収集作業の安全性の確保
●廃棄物減量に対する市民意識の高揚
●事業系ごみの適正処理成果
以上の5点です(浦安市事務事業評価表より)。

つまり、最も大きな導入の狙いは、ゴミの減量なのです。
スーパーなどのレジ袋でゴミを出していた方が、有料のゴミ袋を使わなければならなくなることや中身が見えてしまうことで、それまではあまり気にせず捨てていた紙類や牛乳パック、食品トレー(スーパー店頭などで回収)混入していた瓶缶などを、リサイクルに廻すなどし、ゴミを少なく抑えるようになること。また、事業系のゴミ袋は、1枚220円(45リットル)と高額なため、更に減量への積極的な取り組みがなされることで、ゴミを減らそうとするものなのです。

ですから、スーパー、コンビニなどのレジ袋を指定ゴミ袋に変え、無料で配布することは、この事業の目的に合致しないことになってしまいます。
ちなみにこのレジ袋、なんと年間日本国内で300億枚、全世界では2兆枚も使われています。一枚あたりおちょこ一杯の石油が必要だそうです。そしてその大量のレジ袋が毎日大量に廃棄されていることは、ゴミ問題・環境問題の大きな課題でもあるのです。
とは、言っても、指定ゴミ袋は中身が見えてしまうため、レジ袋に入れてから、指定ゴミ袋に入れているケースも多く見られ、返ってビニールゴミを増やしているという現象が起きているのも事実です。単身の方や少人数の世帯では、指定ゴミ袋をいっぱいにするほどゴミが出ないのに、大きな袋を使わなければならないことに、不合理を感じていると聞きます。
導入後1年で、「ゴミの減量」や「収集作業の安全性の確保」という目的からはずれてしまっていそうな予感がします。

そこで、大事になるのが、成果の検証です。昨年、導入半年後の成果として、一般家庭ゴミの総排出量が2000トン減量できたと、広報で大きく取り上げられました。効果があると言えるだろうと思いきや、どうもこの数字があやしいと言わざるを得ません。
指定ゴミ袋導入前までは、小規模な事業所のゴミは一般家庭ゴミとして出されていました。それが事業系ゴミとして処分されているのですから減るのは当然。ひと家庭あたりの状況で比べないと、比較にならないはずです。 正確に効果を検証し、市民の行動を観察し、必要があれば施策の軌道を修正していくことが重要だと思うのです。例えば、市内数カ所のゴミ置き場を、指定ゴミ袋導入から定期的に観測していたとしたら、あいまいな成果を誇るより、より効果的な情報発信の必要性に気付くことができたかもしれません。
 
 

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