折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

今週のひとこと Vol.108 「連鎖」


「救命の連鎖chain of survival)」という言葉をご存知ですか。救命の連鎖は、緊急時の救命措置を4つの輪にたとえ、一つ一つの行動を鎖のようにつなげて行くことで、最近の救急医療のキーワードになっています。1つ目の輪はいち早く発見し通報を行うこと。2つ目の輪は、迅速に心肺蘇生法を行うこと。3つ目の輪は、自動体外式除細動器(AED)などを使い、早期に細動を止めること。そして4つめの輪は、一早い搬送と病院での二次救命措置になります。これらの4つの措置を確実に行うことが大切で、ひとつでも欠ければ救命率を大きく下げることから、「連鎖」という言葉が使われているのだそうです。
救命の連鎖が叫ばれる中、その鎖をつなぎにくくする現実があるように思えてなりません。それは無関心・無関与という名の連鎖です。自分が声をかけなくても誰かがやるだろう。巻き込まれるとなにかと面倒かもしれない。どうせ自分では役立たないだろう…。
<今週のひとことVol.108 2006.7.9>
そんな風に理由をつけて、関わることを避けようとする人が増えているような気がするのです。 人がうずくまっていても、足早に通り過ぎる人ばかりで誰一人声をかけなければ、最初の輪すら、形にすることはできないでしょう。
同じようなマイナスの連鎖は、行政の内部や教育の現場、政治への期待、近所付き合いなどなど、様々な場所で起きているような気がします。「どうせ世の中なんてこんなもの」、「学校なんて」「政治なんて」「役所なんて」という一人一人の嘆きの輪がつながり、社会に重い鎖を巻いています。
そんなマイナスの連鎖を断ち切り、プラスの連鎖に変えるのは、勇気ある一人の存在だと私は信じています。誰かがうずくまっている人に駆け寄り、周囲に声をかければ、今まで通り過ぎようとした人も足を止め、救命活動に役立とうとする。
無関心・無関与の鎖につながっている人も、本心でそれを望んでいる訳ではない。本当は助けたい、変えたいのだと信じ続けて行こうと思います。

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