折本ひとみの活動報告折本ひとみの活動報告

乳幼児医療費助成の落とし穴

今週議会では、18年度の決算認定委員会が開かれています。

昨日、今日と2日間にわたり、教育民生委員会では付託された事業の決算を審議しました。

今日の委員会で、私は、急病診療事業と乳幼児医療費助成事業を中心に質疑を行いました。それというのも、この制度を悪用した不正が、なんと急病診療所の運営を委託されている法人「財団法人健康文化振興会」(平成17年度より随意契約)で行われているという相談を受けたからなのです。

不正の内容は、同法人の職員のひとりが、勤務中に急病診療所で診療を受けました。当然大人なので、自己負担分を支払うべきところですが、その職員の家族に乳幼児がいたため、医療事務の操作で乳幼児がかかったことにして、窓口負担を免れていたというもの。しかも、他の職員と、こどもがいるのだから、乳幼児で請求しようと話し合い、責任者に確認したところ、「手間がかからないなら…」と承諾していたというのです。

ねつ造された受診票や、改ざんの跡が見える受付記録などのコピーもあり、この不正が疑うことのできない事実であることは明らかであったため、今月保健福祉部に調査を依頼しました。

最初「カルテが見当たらない」という回答でしたが、「必ずどこかにあるはず」と再度の調査をするよう要望したところ、本来あるべき場所とは別の場所に隠してあったことが発覚、確かに大人がかかっていることが証明されました。

そこで、18年度の決算額が違ってくるのではないか、ということを切り口に、この問題を明らかにすべく本日質疑を行った訳です。

答弁の中で、「該当者が支払わなかった分は、千葉市から入ってくるので、数字的に誤りはない」という趣旨の発言に憤りを感じました。たとえ数字があっていたとしても、不正な要素が入った決算であることを、重く受け止めていれば、こんな答弁はありえないはずです。

職員が支払わなかった自己負担分(本人ではなく乳幼児が受診したことにしたので診療報酬9,510円の3割)は、職員が在住する千葉市に乳幼児医療助成金として請求されています。当然、急病診療の事業主は、浦安市です。浦安市は、知らぬ間に不正な請求を行っていたことになるのです。

この不正は、一人の人間がひそかに行ったのではなく、職員同士で相談し、責任者も承認していたという経緯から見て、組織としての信頼を疑われるのは当然です。今回発覚しただけではなく、他にもある可能性があり、過去に遡り徹底した調査を行うよう強く要望しました。また、今後のチェック体制も見直す必要があると指摘しました。

更に、当事者(本人、同席職員、責任者)は、減俸などの処分を受けたということですが、法人との契約解除も検討するなど、厳しい態度で臨むように要望しました。

副市長から、「今回のことは、重く受け止め、ちゃんと精査する必要がある。個人的な問題なのか、組織的な問題なのか、調べた上で判断する。また、こうしたことがありうることを前提に、早急にチェック体制を強化する」と答弁がありましたが、その後この問題がどうなったのかは、引き続き調べて、お知らせしていくつもりです。


今回発覚した不正は、乳幼児医療助成の制度の根幹を揺るがす問題だと私は思っています。特に、浦安市のように、窓口で受診料を支払う必要がない場合、悪意をもって医療事務を操作すれば、簡単に乳幼児医療助成金を請求することができ、全国的に不正が行われている可能性があるのです。
かつて、浦安市は、一度利用者が自己負担分を窓口で払い、レシートや領収書を添えて後日申請し、チェックの上、負担分を個人口座に戻してもらう方式をとっていました。それならば、不正は行いにくいでしょう。しかし、利用者の窓口支払を不要とし、医療機関から直接請求させる制度に変えたことで、市民の利便性があがったことは事実ですが、不正が行われやすくなったことも事実です。

もちろん市内には、そんな医療機関はひとつもないと信じたいです。でも、全く可能性がないとは言い切れないと思います。18年度、浦安市の乳幼児医療助成の請求は、201,324件、4億5千3百万円余りが支払われています(うち県補助は8千7百万円)。

そもそも、乳幼児医療助成制度は、少子化が進む中、少しでも子育ての負担をなくすためのものです。いわば、社会全体で次世代を育もうとする施策です。助成を受ける側も、支払う側も、もう一度その趣旨に立ち返り、制度の在り方を見直す必要があると感じています。

コメント一覧

  1. 由々しき事態 より:

    この記事を見て物凄く憤りを感じました。これが事実ならば少子化対策を悪用した明らかに組織的な犯罪といえると思います。乳幼児を抱える自分としては憤りを覚えます。折本さんには断固追及していただきたいです。

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